REPETITION OF HATED 解釈

自由や権利を求める民衆運動を力で捩じ伏せて、政治的権力や支配を維持させようとする権力者の歌のように思います。

“迫害”“神風”“道理”と言ったワードが歴史的に繰り返されてきた暴動を彷彿とさせます。

__ほざいてろ何時までもそこで、俺はひとつなにかを ただ 握り潰す。__

と、あるように始めから話を聞く気など更々無いようです。 そして個人的に好きなフレーズ。

__群がる血は迫害に溶け、流れ出す賛美の宴 Ah-Ah--♪力で捩じ伏せろ__

権利や自由の為に団結した民衆運動は、力で捩じ伏せられて、違う派閥の群衆や警察に迫害され、その惨状を祝う宴が繰り返される。言葉のチョイスと不気味なファルセットが何処か宗教的です。

_Parasite children of hated,I Hate you dead passion__

__泥に埋もれ Embryo Burning 破裂しよう My pleasure__

そんな惨状を繰り返していれば、憎悪は次の世代へと受け継がれる。俺もお前が嫌いだ。 “EmbryoBurning”は、種族の根絶を意味する。

ある程度の権力を握っていて、影響力のある立場に居ながら、個人的な好き嫌いだけで重要な決定を下す。 この様な惨状は、何処の国でも繰り返されてきた。

DIR EN GREYの6th Album 『THE MARROW OF A BONE』は、迫害、宗教、差別の歴史が大まかなテーマになっているように思います。 歌詞の殆んどが感情任せに書き殴った様に感情的で、具体性に欠けて断片的にしか語ってこない言葉ばかりです。

だけど、どんなに 暴力的な表現でもその言葉の裏には、京さんなりの背景があって、非常に考えさせられる、重い作品だと思います。