お初です。

私はとあるアレルギー体質を克服したくて、漢方薬局に通ってる。
保険が効かない薬局だから、7日間処方で結構まとまった額を払うのだが、そこの薬剤師さんは誠実そうな人だし、何より効き目を実感出来てるから、信頼して通ってる。
気候の変化やライフスタイル、その人の個性に合わせて生薬の配合を変えたり増減したりしてくれる。


で、そこの漢方の煎じ薬を飲んでいて思ったこと。

「青汁を飲んでるから元気」
「鮫の肝臓エキスを飲んでるから病気知らず」
などと宣伝しているが、青汁のような特定の栄養素は人間の身体の中で“決まった働き”しかしないものだ。

春夏秋冬、季節が移ろう様に我々の健康状態もその時々で移り変わっていく。
人間の身体の変化は、自分が思ってる以上に繊細で、外界の些細な湿度差/温度差などを察知し、その変化に合わせようと細胞や神経が活動したり停滞したりする。
自分でも自覚していない身体の中の動きに対して、何だかわからないのにイライラしたり気力が低下したりする。



例えば・・・6月に入ってから湿度が高いから 「気・血・水」 の内の「水」の溜まりが「気」の巡りを停滞させてるかもしれないから、この生薬で循環を良くしましょう。とか、
汗をかくと「気」も一緒に流れ出てしまうから「補気」をする生薬を足しましょう。
とか、難しいことは知らんけど、決まった薬と決まった栄養素の提供ではなく、正にその人自身を見立てた上での生薬の配合をしてくれる。

思えば、一年の内の“春夏秋冬”も毎年同じ“春夏秋冬”ではないのだ。
「今年は4月の半ばを過ぎても寒かったから、桜が散るのは遅かったな。」
「8月に入ってから半ばまで雨だった。」
「去年は極寒だったが、今年は暖冬」
など、寒暖差、湿度、気圧など地球の気候は毎年微妙に変化し続けている。




慣れ親しんだ人間の身体も、一年また一年と刻一刻と変化し続けている。
特に現代社会は、とにかく変化が激しい。
人生とは変化の連続なのだ。
だから、自分の身体と賢く付き合っていくのには、一年を通して、些細な変化を察知して、その変化に合わせて日々の過ごし方や食事を考える、というものなのだ。



だから、よくテレビで宣伝している様な「コレ(特定の栄養素)を毎日摂ってるから元気!!」とは、なかなかならないものだと思う。